2014年度のラインナップ

2014年度は4月から9月にかけて、以下の通り開催しました。

第52回大阪国際フェスティバル2014
52nd Osaka International Festival 2014

オペラ「夕鶴」全1幕<新演出>

2014年4月12日(土)15:00開演 フェスティバルホール

作:木下順二
作曲:團伊玖磨

キャスト:
つう:佐藤しのぶ(ソプラノ)
与ひょう:倉石真(テノール)
運ず:原田圭(バリトン)
惣ど:高橋啓三(バス・バリトン)

指揮:現田茂夫
演出:市川右近
美術:千住博
照明:成瀬一裕
衣装:森英恵

管弦楽:大阪交響楽団
児童合唱:池田ジュニア合唱団(合唱指導:しぶやかよこ)

制作アドヴァイザー:小栗哲家
音楽アドヴァイザー:森島英子
演出補・振付:飛鳥左近
副指揮:大川修司、鈴木恵里奈
コレペティトール:平川寿乃、高瀬さをり
演出助手:井坂舞
舞台監督:深町達
舞台監督助手:近藤元、成本活明、小田原築、森史哉
大道具製作:東宝舞台、美鈴工業、村上舞台機構
衣装製作:森英恵事務所
映像制作:teamSENJU、株式会社pHスタジオ
大道具操作:Active
照明:あかり組
映像操作:ヒビノ株式会社
ドレッサー:金子恵子、東之園加代(ミイン)
ヘアメイク:丸善かつら
字幕操作:Zimakuプラス
旅行:京王観光イベント&ツアーセンター、立川直樹、遠藤謙一郎
運送:フォーバル 山田実雄、山田雄一
制作進行:堂本純平
企画制作:ジャパン・アーツ
制作協力:アートクリエイション、二期会21

“Yuzuru”  Opera in 1 Act (New Production)
Saturday April 12, 2014 at 15:00, Festival Hall

Libretto by Junji Kinoshita
Music by Ikuma Dan

Cast:
Tsu: Shinobu Sato (soprano)
Yohyo: Makoto Kuraishi (tenor)
Unzu: Kei Harada (baritone)
Sodo: Keizo Takahashi (bass-baritone)

Conductor: Shigeo Genda
Production : Ukon Ichikawa
Scenery Designer: Hiroshi Senju
Lighting Designer: Kazuhiro Naruse
Costume Designer: Hanae Mori

Osaka Symphony Orchestra
Ikeda Junior Choir (Choral Director: Kayoko Shibuya)

Production arrangement Advisor: Tetsuya Oguri
Music Advisor: Eiko Morishima
Associate Director & Choreographer: Sakon Asuka
Assistant Conductor: Shuji Okawa, Erina Suzuki
Korrepetitors: Hisano Hirakawa, Saori Takase
Assistant to Director: Mai Isaka
Stage Manager: Tatsu Fukamachi
Assistant to Stage Manager: Moto Kondo, Katsuaki Narimoto, Kizuku Odahara, Fumiya Mori

Stage set created by Toho Stage Craft, Mizuru-sts, Murakami Butai Kiko
Costumes created by HANAE MORI OFFICE
Image Production created by teamSENJU, pH studio
Stage set operated by Active
Lighting executed by AKARIGUMI
Image operated by Hibino Corporation

Dresser: Chieko Kon, Kayo Higashinosono (Min)
Hair & Make up: Maruzen
Supertitles operated by Zimaku plus
Travel: Keio Travel Agency CO., LTD Event & Tour Center, Naoki Tachikawa, Kenichiro Endo
Transportation: FOR-VAL Inc., Jitsuo Yamada, Yuichi Yamada
Production arrangement manager: Junpei Doumoto

Planning and Production: Japan Arts Corporation
Production arrangement cooperation: Art Creation, Niki-kai21

入場料 Admissions
S: ¥15,000、A: ¥13,000、B: ¥11,000、C: ¥9,000、D: ¥6,000、E: ¥3,000、BOX: ¥19,000、BALCONY BOX: ¥30,000(2席セット twin seat)

主催:朝日新聞文化財団、大阪国際フェスティバル協会、朝日新聞社
協賛:朝日放送、竹中工務店、ダイキン工業
協力:フェスティバルホール

いつ、どことも知れぬ雪の中の村での物語。
青年与ひょうは、あるとき矢に撃たれて苦しんでいた鶴を助けた。
その後、与ひょうの前に現れた美しい女性つうと恋に落ち、結婚し二人は幸せに暮らす。だが、つうが織る千羽織の布が都で高価に売れるのに目をつけた強欲な二人の男、惣ど(そうど)と運ず(うんず)は、つうの素性を探ろうと試みる。
欲深い二人の男は、つうにもっと布を織らせ、大儲けしようと企む。二人にそそのかされた与ひょうも、それに巻き込まれていく。
愛する夫が欲に取り付かれていくのを悲しむつう。しかし、与ひょうへの強い愛情のもと、自分を犠牲にして、新しい布を織ることを決意する。布を織るときは、機屋(はたや)の中を絶対に覗き見ないでと告げて…。
しかし、二人の男は、無理矢理、機屋を覗き見、一羽の鶴が羽をくわえて機の上を動き回る姿を見て驚愕する。二人につられて与ひょうも、つうとの約束をやぶり、機屋の中を見てしまう。
正体を見られてしまった鶴は、もう美しい女性つうとして暮らしていくことはできない。やせ細ったつうは、出来上がった布を与ひょうに渡しながら、涙で別れを告げ、鶴に戻って去ってゆく。

現田 茂夫(指揮) Shigeo Genda, Conductor

東京生まれ。東京音楽大学指揮科で汐澤安彦、三石精一両氏に師事。その後東京藝術大学で佐藤功太郎、遠藤雅古両氏に師事。1985年安宅賞受賞。1986年二期会オペラ「ヘンゼルとグレーテル」でオペラ・デビュー後、「こうもり」はじめ二期会オペラで活躍する一方、オーケストラコンサートでも実績を積む。1996年より13年間神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指導。飛躍的に躍進させ、その功績も称えられて2009年4月より名誉指揮者の称号を得る。他の主要オーケストラとも数多く共演して好評を博し、また世界的チェリスト故・ロストロポーヴィチと皇后陛下の古希祝賀コンサート等で共演し高い評価を得た。オペラ指揮者としても経験豊かで、関西二期会、東京二期会を中心に数多くの公演を行っており、 “佐藤しのぶドラマチック・リサイタル”(全国ツアー)、「夕鶴」のタジキスタン/ウズベキスタン/東京公演、「天守物語」等、日本のオペラにも積極的に取り組んでいる。2004年秋にはスロヴァキア国立歌劇場の「椿姫」を現地と日本国内で指揮し、好評を博した。2002年からは錦織健プロデュースオペラの音楽監督も務め、2年ごとに全国で公演。栗山民也新演出「夕鶴」の全国公演も行っている。また、アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール(イタリア/トレント)の審査員や、NHK-FM「FMシンフォニー・コンサート」のパーソナリティを3年間務めるなど、バラエティに富んだ活動を行っている。

佐藤しのぶ Shinobu Sato (soprano) as Tsu
(ソプラノ/つう役)

文化庁オペラ研修所を最年少、首席で卒業。「メリー・ウィドウ」「椿姫」に抜擢されデビュー。文化庁派遣による芸術家在外研修員としてミラノへ留学。ウィーン国立歌劇場での「蝶々夫人」を皮切りに、ケルン市立歌劇場やベルリン・ドイツ・オペラ等、欧州豪州の主要な劇場で主役を歌う。1999年プラハにて世界首脳が列席の中、『ビロード革命10周年記念演奏会』で指揮アシュケナージ、チェコ・フィルと共演し、ニュースとして世界に放映。2009年4月『天皇皇后両陛下ご成婚50周年&ご即位20周年記念コンサート』に出演。團伊玖磨作品では、『50年の軌跡交響曲全曲演奏会』において、交響曲第6番「HIROSHIMA」(50th Anniversary of His Works)を歌い、オペラ「素戔鳴」天照大神役、新国立劇場開場記念オペラ「建・TAKERU」乙橘姫役で出演。共演したオーケストラは、ローマ・サンタチェチーリア国立アカデミー管弦楽団、フランス国立管弦楽団、フランクフルト放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団等。文化放送音楽賞、都民栄誉章、ジロー・オペラ賞大賞等を受賞。毎年恒例で行われている5月の母の日コンサート『佐藤しのぶ わが母の教え給いし歌』(6日名古屋、8日大阪)は、今年で20回目を迎える。
http://www.satoshinobu-ag.co.jp/

倉石真 Makoto Kuraishi (tenor) as Yohyo
(テノール/与ひょう役)

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、大学院オペラ科修了。藝大定期オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」のフェランド役でデビュー。2000年渡伊、ボローニャ国立音楽院で学ぶ。2001年モンテプルチアーノ国際音楽祭に出演。帰国後は日生劇場「ジャンニ・スキッキ」(リヌッチョ)をはじめ、東京室内歌劇場、新国立劇場等に出演。近年は横浜シティオペラ「愛の妙薬」(ネモリーノ)、藤沢市民オペラ「メリー・ウィドウ」(カミーユ)、「カヴァレリア・ルスティカーナ」(トゥリッドゥ)等で高い評価を得ており、2012年にはパリの日本文化会館における「夕鶴」で絶賛、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌劇場に出演、好評を博した。またヴェルディ「レクイエム」、ロッシーニ「スタバト・マーテル」、ベートーヴェン「荘厳ミサ」等のソリストとしても国内外のオーケストラと共演。2014年にはトリエステのG.ヴェルディ歌劇場での出演が決まるなど海外での活躍も期待されている。東京音楽大学非常勤講師。

原田圭 Kei Harada (baritone) as Unzu
(バリトン/運ず役)

東京藝術大学卒業。同大学院修士課程、博士課程学位最終審査に於いて石井眞木作曲「絞首台の歌 Galgonlieder」を改訂版初演として演奏し博士後期課程修了及び博士号(音楽)取得。藝大在学中に安宅賞受賞。卒業時に芸大同声会主催新人演奏会に出演。第16回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位入賞、併せて中田喜直賞受賞。第77回日本音楽コンクール入選。朝日新聞社主催第49回「芸大メサイア」公演のソリストとしてデビュー。プラハ国立歌劇場特別演奏会にてモーツァルト「レクイエム」に抜擢され同管弦楽団と共演。オペラでは、新国立劇場公演「黒船」、日生劇場公演「夕鶴」運ずのほか、「フィガロの結婚」フィガロ、「コシ・ファン・トゥッテ」グリエルモ、「ドン・ジョヴァンニ」レポレッロ、「魔笛」パパゲーノ、コンサートでは、「マタイ受難曲」、「メサイア」、「第九」、モーツァルト、フォーレの「レクイエム」など多数に出演。二期会会員。

高橋啓三 Keizo Takahashi (bass-baritone) as Sodo
(バス・バリトン/惣ど役)

東京藝術大学卒業。第44回日本音楽コンクール第2位受賞。第10回、第17回ジロー・オペラ賞を受賞。豊かな声量と美声のバス・カンタービレとしてオペラに欠くことのできない存在である。主な役には、「フィガロの結婚」フィガロ、「魔笛」ザラストロ、「リゴレット」スパラフチーレ、「愛の妙薬」ドゥルカマーラ、「タイホイザー」ヘルマン、「夕鶴」惣ど、「修禅寺物語」夜叉王等がある。二期会創立40周年記念公演「神々の黄昏」ではハーゲンを演じ、「その凄味のある歌唱と演技は一際生彩を放ち、舞台に緊張感を与えるに充分であった」と絶賛された。新国立劇場開場記念公演にも「ローエングリン」ハインリッヒ国王役で出演。またコンサートの分野でもN響をはじめ主要オーケストラとの共演も多く、我が国を代表する歌い手として活躍している。二期会会員。

デイヴィッド・ジンマン指揮 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

2014年4月13日(日)14:00開演 フェスティバルホール

曲目:
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61
ブラームス:交響曲第1番ハ短調op.68

デイヴィッド・ジンマン(指揮)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

David Zinman conducts Tonhalle Orchestra Zürich
Sunday April 13, 2014 at 14:00, Festival Hall

PROGRAM
Beethoven: Violin Concerto in D major op.61
Brahms: Symphony No.1 in C minor op.68

David Zinman, conductor
Gidon Kremer, violin
Tonhalle Orchestra Zürich

入場料 Admissions
S: ¥18,000、A: ¥15,000、B: ¥12,000、C: ¥9,000、D: ¥6,000、BOX: ¥22,000、BALCONY BOX: ¥36,000(2席セット twin seat)

主催:朝日新聞文化財団、大阪国際フェスティバル協会、朝日新聞社
協賛:朝日放送
協力:フェスティバルホール

デイヴィッド・ジンマン(指揮) David Zinman, conductor

ニューヨーク生まれ。オバーリン音楽院、その後、ミネソタ大学で学ぶ。タングルウッド音楽センターにて指揮の勉強をしている時に往年の大指揮者、ピエール・モントゥーに注目され、彼にロンドン交響楽団とオランダ音楽祭への出演、という大役を任された。
これまでオランダ室内管、ロチェスター・フィル、ロッテルダム・フィルなどの首席指揮者を務め、特にボルチモア交響楽団は彼の指導の下、アメリカの最も重要なオーケストラの一つとして成長した。
またボストン響、クリーヴランド管、フィラデルフィア管、ニューヨーク・フィル、ベルリン・フィル、アムステルダム・コンセルトヘボウ管、ロンドン・フィル、ミュンヘン・フィル、バイエルン放送響など世界一流のオーケストラから客演指揮者として招かれている。
1995年、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者に就任。以来数多くのCD制作とともに、大成功だったヨーロッパ、アメリカ、アジアへのツアーなどオーケストラの国際的な評価を一気に高めた。
CDの中では特に世界的なヒットとなったベートーヴェンの交響曲全集に対して1999年ドイツ・レコード批評家賞を受賞。

ギドン・クレーメル(ヴァイオリン) Gidon Kremer, violin

ラトビアのリガで生まれ、4歳の頃から父と祖父よりヴァイオリンの手ほどきを受ける。7才でリガの音楽学校に入学。その後、モスクワ音楽院を経て、1967年エリザーベト王妃国際コンクール入賞、1969年パガニーニ国際コンクール、1970年チャイコフスキー国際コンクールにて相次いで第1位の栄光を獲得した。
同世代の演奏家の中でも極めて独創性に富み、溢れる才能への評判は世界中で知られるようになり、次第にトップ・ヴァイオリニストとしての地位を不動のものにしていった。
これまでに数多くの世界のメジャー・オーケストラと共演。バーンスタイン、カラヤン、エッシェンバッハ、アーノンクール、マゼール、ムーティ、メータ、レバイン、ゲルギエフ、アッバードら屈指の指揮者との共演も多数。
レパートリーは実に多様で、古典派、ロマン派などのクラシック・スタンダードはもとより、ヘンツェ、ベルクやシュトックハウゼンなど20世紀の大作曲家の作品にも取り組んでいる。またシュニトケ、ペルト、グヴァイドリーナ、ジョン・アダムズ、アストル・ピアソラなど、まだ世間にはあまり注目されていなかった作曲家も含め、伝統を重んじながらも現代的な解釈も取り入れた演奏スタイルで、知られざる名曲を紹介。
レコーディングの数は100枚を超え、その際立った音楽性と楽曲の解釈は録音においても国際的な音楽賞を受賞。
1981年にオーストリアにて「ロッケンハウス室内音楽祭」を創設、毎年夏に開催している。1997年バルト三国から有能な若い音楽家の育成を目的とし、クレメラータ・バルティカ室内楽団を設立、世界中でツアーを行っている。ヴァイオリンは1641年製の「ニコラ・アマティ」を愛用。

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 Tonhalle Orchestra Zürich

スイス最大の都市チューリッヒは、スイス・ドイツ語圏の文化の中心。1890年代に歌劇場とコンサートホール「トーンハレ)」が設立された。トーンハレ管弦楽団の誕生には二人の大作曲家が関わっている。一人はワーグナー。ドレスデン革命に参加し、後にチューリッヒへ亡命。裕福な絹商人のオットー・ヴェーゼンドンクにかくまわれた。このチューリッヒ滞在中に、当地の音楽家を集めてしばしば演奏会を行っていたことが、オーケストラの必要性を生み、トーンハレ管弦楽団の前身が誕生したといわれる。
もう一人は、ブラームスだ。チューリッヒ近郊も何度も訪れ、その折に度々トーンハレ管弦楽団を振った。そして、1895年に新ホール「トーンハレ」がオープンすると、ホールの落成記念コンサートでブラームスは自作の「勝利の歌」を指揮して演奏会を成功に導いた。
近年はルドルフ・ケンペ、ゲルト・アルブレヒト、クリストフ・エッシェンバッハなど主要な首席指揮者たちは楽団に決定的な影響を及ぼした。客演指揮者たちは、古くはベーム、フルトベングラー、クレンペラー、クーベリック、シューリヒト、ワルターら、最近ではブリュッヘン、デュトワ、ハイティンク、ヤノフスキ、ヤンソンス、ロジェストヴェンスキーなども多数。
トーンハレは本拠地では1シーズンに50種類のプログラムでおよそ100回の演奏会を、またヨーロッパ、アメリカ、アジアなどへもツアーを演奏旅行を行っている。デヴィッド・ジンマンとの数々の録音も高く評価されている。

ページの先頭に戻る

大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団

2014年4月26日(土)15:00開演 フェスティバルホール

曲目:
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番op.26
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲op.64

大植英次(指揮)
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
大阪フィルハーモニー交響楽団

Eiji Oue conducts Osaka Philharmonic Orchestra
Saturday April 26, 2014 at 15:00, Festival Hall

PROGRAM
Bruch:Violin Concerto No.1 op.26
Richard Strauss:An Alpine Symphony op.64

Eiji Oue, conductor
Nemanja Radulović, violin
Osaka Philharmonic Orchestra

入場料 Admissions
S: ¥7,500、A: ¥6,000、B: ¥5,000、C: ¥4,000、BOX: ¥10,000、BALCONY BOX: ¥15,000(2席セット twin seat)

主催:朝日新聞文化財団、大阪国際フェスティバル協会、朝日新聞社
協賛:朝日放送、サントリーホールディングス、高砂熱学工業
協力:大阪フィルハーモニー協会、フェスティバルホール

大植英次(指揮) Eiji Oue, conductor

大阪フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー名誉指揮者。桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1978年、小澤征爾の招きにより米国・タングルウッド・ミュージック・センターに学ぶ。タングルウッド音楽祭でレナード・バーンスタインと出会い、以後世界各地の公演に同行、助手を務めた。
これまでにミネソタ管音楽監督、ハノーファー北ドイツ放送フィル首席指揮者、バルセロナ響音楽監督、大阪フィル音楽監督を歴任。2005年「トリスタンとイゾルテ」で日本人指揮者として初めてバイロイト音楽祭に出演。「大阪クラシック」など国内外で多くの聴衆を魅了している。
2006年大阪芸術賞特別賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。07年大阪市市民表彰受彰。2009年ニーダーザクセン州功労勲章・一等功労十字章受章。

ネマニャ・ラドゥロヴィッチ(ヴァイオリン) Nemanja Radulović, violin

1985年セルビア生まれ。ザールランド州立音楽演劇大学、ベオグラード大学芸術音楽学部、パリ国立高等音楽院でエプスタイン、ミハイロヴィッチ、フォンタナローザに師事。95年ストレサ国際、96年コチアン国際、2001年エネスコ国際、03年ハノーファー国際各コンクールに全て優勝。多くの国際音楽祭に出演するほか、アムステルダムのコンセルトヘボウ、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュジク、ニューヨークのカーネギーホール、サントリーホール等世界の主要ホール公演を行っている。CDには、無伴奏作品集、メンデルスゾーンの協奏曲集、“悪魔のトリル”とのアルバム、ベートーヴェン・ソナタ集(ピアノ: スーザン・マノフ)、フランスとセルビアの奏者で結成したアンサンブル“ドゥーブル・サンス”とのアルバム「ファイブ・シーズンズ」、そしてフランスを代表するハープ奏者マリエル・ノールマンとのデュオ作品集がある(いずれもキングインターナショナル)。

大阪フィルハーモニー交響楽団 Osaka Philharmonic Orchestra

1947年朝比奈隆を中心に「関西交響楽団」という名称で生まれ、1950年社団法人化、1960年に改組、2012年4月から「公益社団法人大阪フィルハーモニー協会」となる。創立から2001年までの55年間朝比奈隆が常任指揮者・音楽総監督を務め、2003年に大植英次が第2代音楽監督に就任、2012年4月より桂冠指揮者となる。2014年4月より井上道義を首席指揮者に迎え、「定期演奏会」(年10回、毎回2公演開催)をフェスティバルホールに移して開催。そのほか、平日昼の演奏会「マチネ・シンフォニー」、大阪・御堂筋を中心とした音楽イベント「大阪クラシック」など幅広い活動を行なっている。また大阪以外の全国各地でも文化振興に貢献しており、数回にわたるヨーロッパ、カナダ、アメリカ、韓国、台湾での演奏旅行においても絶賛を博した。

ページの先頭に戻る

大野和士指揮 フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団・合唱団

2014年6月29日(日)15:00開演 フェスティバルホール

曲目:
アルベール・ルーセル: バッカスとアリアーヌ 第2組曲
モーリス・ラヴェル: ラ・ヴァルス
モーリス・ラヴェル: ダフニスとクロエ (全曲)

大野和士(指揮)
フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団・合唱団

Kazushi Ono conducts Orchestre et Chœurs de l’Opéra de Lyon
Sunday June 29, 2014 at 15:00, Festival Hall

PROGRAM
Albert Roussel : Bacchus et Ariane (Suite no.2)
Maurice Ravel : La Valse
Maurice Ravel : Daphnis et Chloé

Kazushi Ono, conductor
Orchestre et Chœurs de l’Opéra de Lyon

入場料 Admissions
S: ¥17,000、A: ¥15,000、B: ¥13,000、C: ¥11,000、D: ¥8,000、E: ¥5,000、BOX: ¥20,000、BALCONY BOX: ¥34,000(2席セット twin seat)

主催:朝日新聞文化財団、大阪国際フェスティバル協会、朝日新聞社
協賛:朝日放送、京都銀行、京阪電気鉄道、竹中工務店、ダイワボウ情報システム
協力:フェスティバルホール

大野和士(指揮) Kazushi Ono, conductor

東京生まれ。東京藝術大学卒。ピアノ、作曲を安藤久義氏、指揮を遠藤雅古氏に師事。バイエルン州立歌劇場にてサヴァリッシュ、パタネー両氏に師事。1987年にイタリアの「トスカニーニ国際指揮者コンクール」優勝。90-96年クロアチア、ザグレブ・フィル音楽監督。96-2002年ドイツ、バーデン州立歌劇場音楽総監督。92-99年、東京フィル常任指揮者を経て、現在同楽団桂冠指揮者。02-08年ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)音楽監督。08年9月よりフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者。09年秋には同歌劇場管弦楽団と日本ツアーを行い大きな話題となった。2012/13シーズンからはイタリアのアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者。2015年から東京都交響楽団音楽監督就任予定。
オペラ公演では、07年6月にミラノ・スカラ座デビュー。その後、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイエルン州立歌劇場、グラインドボーン音楽祭、エクサンプロヴァンス音楽祭への出演などが相次いでいる。シンフォニーコンサートの客演では、ロンドン響、ロンドン・フィル、ボストン響、イスラエル・フィル、バーミンガム市響、フランス放送フィル、BBC響、ハンブルグ北ドイツ放送響、ケルン放送響、南西ドイツ放送響、ウィーン放送響、トリノ放送響、スウェーデン放送響、ミラノ・スカラ座管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ローマ・サンタチェチーリア管など多数。
93年第1回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、同年に平成4年度芸術選奨文部大臣新人賞、97年出光音楽賞大賞、02年に第1回齋藤秀雄メモリアル基金賞、09年には第39回エクソンモービル音楽賞を受賞。06年大野和士指揮モネ劇場オペラ公演がフランス批評家大賞、ヨーロッパ大賞をダブル受賞。07年平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。08年紫綬褒章受章。10年サントリー音楽賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞を受賞。同年11月には文化功労者に選ばれた。11年大野和士指揮フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団によるエクサンプロヴァンス音楽祭オペラ公演がフランス批評家協会によるクロード・ロスタン賞を受賞した。大野と同歌劇場は09年にも同賞を受賞している。

フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団 Orchestre de l’Opéra de Lyon

初代音楽監督はジョン・エリオット・ガーディナー。以後2003年まで、ケント・ナガノ、ルイ・ラングレ、イヴァン・フィッシャーが音楽監督を務めた。2008年9月に大野和士が常任指揮者に就任。その他、ウィリアム・クリスティ、レオポルド・ハーガー、エマニュエル・クリヴィヌ、キリル・ペトレンコ、ローター・ケーニヒ、ジェラール・コルステン、エヴェリーノ・ピド、ベルンハルト・コンタルスキー、セバスティアン・ヴァイグレなどと共演。レコーディング数も70を超える。大野和士指揮、ジョイス・ディドナートが歌うアリア集「ディーヴァ・ディーヴォ 」は第53回グラミー賞受賞。エディンバラ国際フェスティバル、アテネ・フェスティバル、エクサン・プロヴァンス音楽祭などにも参加し、2009年には大野和士と初来日。

フランス国立リヨン歌劇場合唱団 Chœurs de l’Opéra de Lyon

シャンゼリゼ劇場、シャトレ座、エクサン・プロヴァンス、エディンバラ、ラヴェンナ、サンフランシスコ、フランクフルトなど各地音楽祭に出演。ケント・ナガノ指揮のオッフェンバック「パリの生活」、ストラヴィンスキー「放蕩児の遍歴」、ブゾーニ「ファウスト博士」、エヴェリーノ・ピド指揮のドニゼッティ「愛の妙薬」「ランメルモールのルチア」、マルク・ミンコフスキ指揮のオッフェンバック「地獄のオルフェ」、大野和士指揮でジョイス・ディドナート独唱の「ディーヴァ・ディーヴォ 」、ナタリー・デセイと共演したベッリーニの「夢遊病の娘」などの録音がある。

ページの先頭に戻る

新国立劇場バレエ団 こどものためのバレエ劇場
「しらゆき姫」全2幕

2014年8月9日(土)14:00開演 フェスティバルホール

原作:グリム童話
音楽:ヨハン・シュトラウス2世(作品抜粋)
監修:牧 阿佐美
振付:小倉 佐知子
音楽構成:福田 一雄
構成・演出:三輪 えり花
装置・衣裳:石井 みつる
照明:杉浦 弘行
音響:渡邉 邦男

キャスト:
しらゆき姫:長田佳世
レックス(王子):奥村康祐
お妃:寺田亜沙子
ミラー(鏡の精):宝満直也
ほか

The National Ballet of Japan
Kids Ballet “Snow White” Ballet in 2 Acts

Saturday August 9, 2014 at 14:00, Festival Hall

Original: Kinder-und Hausmarchen (KHM)
Music: Works selected from Johann STRAUSS Ⅱ
Artistic Adviser: MAKI Asami
Choreographer:OGURA Sachiko
Music Compilation: FUKUDA Kazuo
Direction: MIWA Elica
Designs: ISHII Mitsuru
Lighting: SUGIURA Hiroyuki
Sound: WATANABE Kunio

Cast includes:
Snow White: Nagata Kayo
Prince Lex: Okumura Kosuke
The Queen Mother: Terada Asako
Mirror: Homan Naoya

入場料 Admissions
¥3,000(4才~おとな)

主催:大阪府文化芸術創造発信事業実行委員会(朝日新聞文化財団、大阪国際フェスティバル協会、朝日新聞社、大阪府)
協賛:朝日放送、大和ハウス工業
協力:朝日小学生新聞、フェスティバルホール
制作:新国立劇場

あるところにしらゆき姫というとても美しい王女がいました。彼女の継母の王妃(魔女)は、自分が世界で一番美しいと信じており、彼女の持つ魔法の鏡もそう言ってくれるので満足な日々を送っていました。美しく成長したしらゆき姫は隣の国の王子に出会い、二人は恋に落ちます。
ある日王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しい女性は?」と聞くと、しらゆき姫だという答えが返ってきて、王妃は怒りのあまり、猟師にしらゆき姫を森に連れて行き、姫を殺すよう命令します。しかし姫を不憫に思った猟師は彼女を殺せず、代わりに森の中に置き去りに。姫は、森の中で7人のこびとたちと出会い暮らします。しかし、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞くと、鏡が「しらゆき姫」と答えたため姫がまだ生きていることがわかります。王妃は、姫を殺そう何度も試みますが失敗します。さて今度は毒リンゴを作り、リンゴ売りに化けて姫に食べさせると姫は倒れてしまいます。姫は死んでしまった、と悲しみに暮れたこびとたちは、姫をガラスの棺に入れ毎朝毎晩お参りをし、3年の月日が流れます。
あるとき、あの王子がそこに通りかかり、棺に入った、生きていた時のまま美しいしらゆき姫をくれるようにこびとたちに頼みますが、彼らはそれを断ります。双方が棺の奪いあいをしたため、棺の中から姫が転がり落ちます。その拍子に姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出して息を吹き返し、二人はめでたく結ばれます。

長田佳世(しらゆき姫役) Nagata Kayo as Snow White

大阪府出身。ワクイバレエスクールにて涌井三枝子に師事。その後ボリショイ・バレエ・アカデミーに留学し現学校長のマリーナ・コンスタンチーナ・レオノバに師事。1995年こうべ全国洋舞コンクール 第2位受賞。97年ボリショイ・バレエアカデミー首席で卒業し、国立ロシアバレエ団に入団、ソリストとして活躍した。その後、Kバレエカンパニーを経て、2009/2010シーズン新国立劇場バレエ団へソリストとして入団。2013年プリンシパルに昇格。「白鳥の湖」「ジゼル」「くるみ割り人形」「シンデレラ」、ビントレー「パゴダの王子」、エイフマン「アンナ・カレーニナ」の主役、バランシン「シンフォニー・イン・C」第1楽章プリンシパル、「コンチェルト・バロッコ」「アポロ」や中村恩恵「Who is “Us”?」などを踊っている。

奥村康祐(レックス(王子)役) Okumura Kosuke as Prince Lex

大阪府出身。5歳より地主薫エコールドバレエの地主薫に師事。2003年、地主薫バレエ団に入団。07年、第18回全日本バレエコンクールシニア部門第1位。08年、地主薫バレエ団「ロミオとジュリエット」で主役ロミオを踊り、大阪文化祭賞グランプリ受賞。09年、第11回モスクワ国際バレエコンクールシニア部門銀賞。第9回USAジャクソン国際バレエコンクールシニア部門銀賞。平成22年文化庁芸術祭新人賞受賞。平成24年度大阪文化祭賞奨励賞受賞。2011年に新国立劇場バレエ団ソリストとして入団。「ドン・キホーテ」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「パゴダの王子」の主役に抜擢され、2014年第45回舞踊批評家協会新人賞を受賞。2014/2015シーズンよりファースト・ソリストになる。

寺田亜沙子(お妃役) Terada Asako as The Queen Mother

大阪府出身。1998年より鮫島バレエ教室にて鮫島洋子に師事。2002年にはモナコ・プリンセス・グレース・ダンスアカデミーに短期留学した。03年より新国立劇場バレエ研修所に第二期生として入所。05年に修了し、同年秋よりコール・ド・バレエとして新国立劇場バレエのシーズン契約ダンサーとなる。その後、数多くのソリスト役を踊り、09年には「ドン・キホーテ」で主役デビューを果たす。2010/2011シーズンよりソリスト、2013年ファースト・ソリストに昇格。「ドン・キホーテ」「ラ・バヤデール」の主役や、古典から現代作品まで数々の重要な役を踊っている。

宝満直也(ミラー(鏡の精)役) Homan Naoya as Mirror

神奈川県出身。北美代子バレエ研究所、新国立バレエ研修所で研鑽を積み、2010年新国立劇場バレエ団に入団。古典バレエやD.ビントレーの振付作品に加え、ダンス公演では上島雪夫「ナット・キング・コール組曲」、平山素子「Butterfly」、「フランス印象派ダンス」、中村恩恵「0 Solitude」などに抜擢され出演し、注目を集めている。2014/2015シーズンよりファースト・アーティストになる。

ページの先頭に戻る

グスターボ・ドゥダメル指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2014年9月19日(金)19:00開演 フェスティバルホール

シベリウス:トゥオネラの白鳥
モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43

グスターボ・ドゥダメル(指揮)
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
ハインリヒ・コル(ヴィオラ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

Gustavo Dudamel conducts Wiener Philarmoniker
Friday September 19, 2014 at 19:00, Festival Hall

PROGRAM
Jean Sibelius: The Swan of Tuonela
Wolfgang Amadeus Mozart: Sinfonia Concertante in E flat major, K.364
Jean Sibelius: Symphony No.2 in D major, op.43

Gustavo Dudamel, conductor
Rainer Kuchl, violin
Heinrich Koll, viola
Wiener Philarmoniker

入場料 Admissions
S: ¥35,000、A: ¥31,000、B: ¥26,000、C: ¥21,000、D: ¥15,000、BOX: ¥41,000

主催:朝日新聞文化財団、大阪国際フェスティバル協会、朝日新聞社、フェスティバルホール
特別協賛:大和ハウス工業
協賛:日立製作所
後援:オーストリア大使館

グスターボ・ドゥダメル(指揮) Gustavo Dudamel, conductor

グスターボ・ドゥダメルの情熱的な演奏は、世界中、世代を超えたすべての聴衆を魅了し続けている。ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団音楽監督として15シーズン目、ロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督として5シーズン目を迎え、その音楽的リーダーシップは多くの人々にインパクトを与えている。2013年にはミラノ・スカラ座の日本ツアーに同行。ウィーン・フィル、ベルリン・フィルとも共演を重ねている。
2014年ウィーン・フィルとの日本ツアーの他に、ロサンゼルス・フィルと北米7都市のツアーを行う。2009年『Time』誌の「最も影響力のある世界の100人」に選ばれたドゥダメルは、1981年ベネズエラのバルキシメトに生まれた。幼少からヴァイオリンを学び、96年から指揮の勉強を始める。99年シモン・ボリバル・ユース・オーケストラの音楽監督となり、同オーケストラの創始者であるアブレウ博士のもと指揮の研鑽を積む。2004年、グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝し、世界の注目を集めた。
12年、妻エロイサとともにドゥダメル財団を設立。世界中で音楽教育と社会的公正を推し進める活動に力を入れている。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philarmoniker

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の歴史は、1842年3月28日、O.ニコライ(1810~49)の指揮で行われたコンサートで幕を開ける。当初のコンサートは不定期であったが、1860年エッケルトの指揮で第一回の定期演奏会が開かれ、以来今日まで続けられている。
常任指揮者は初代のニコライからエッケルト、デッソフ、リヒター、ヤーン、マーラー、ヘルメスベルガー、ヴァインガルトナー、フルトヴェングラー、クラウスと受け継がれ、1933年からは常任指揮者を置かず、客演指揮者によるコンサートを行っている。フルトヴェングラー、E.クライバー、クレンペラー、クナッパーツブッシュ、クラウス、ミトロプーロス、オーマンディ、シューリヒト、セル、ワルターなど20世紀のオーケストラの伝統を築いた巨匠たちを始め、ショルティ、アバド、C.クライバー、メータ、小澤征爾などの名指揮者が指揮台に立っている。
1898~1901年音楽監督を務めたマーラーをはじめ、ワーグナー、ヴェルディ、ブルックナー、J.シュトラウスⅡ、ブラームス、R.シュトラウスなどが、時には指揮者またはソリストとして共演し、自らの作品を世に送り出した。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団はウィーン国立歌劇場に所属しながら、ウィーン・フィルハーモニー協会として自主運営を行なっている。
現在、本拠地ウィーンの楽友協会(ムジークフェライン)大ホールでの定期演奏会のほか、ニューイヤー・コンサート、ザルツブルク音楽祭への出演を中心に活動している。
日本には1956年P.ヒンデミットの指揮で初来日して以来、名指揮者と共にツアーを行っており、2014年で31回目の来日となる。

ページの先頭に戻る