2012年に選定した文化財保護活動への助成
「被災地特別枠」など総額3500万円を助成
朝日新聞文化財団は、2013年度に実施する文化財保護助成の対象事業として「源氏物語屏風保存修理事業」(京都市・檀王法林寺)など29件(助成額・計3500万円)を決めました。
51事業の助成申し込みの中から選んだものです。このうち東日本大震災の被災地からの申請については昨年に続いて特別枠を設け、宮城県名取市の「木造 文殊菩薩像復旧修理事業」など12件・計1000万円を助成することにしました。他の事業は以下の通りです。
- 垂水島津家墓地六地蔵塔他修復(鹿児島・垂水市教委)
- 建穂観音堂伝大日如来坐像修理(静岡市・建穂町内会)
- マチュピチュ遺跡における石造物保存修復の技術移転(国士舘大)
- 直弧文入り石障復刻と公開プロジェクト(岡山・造山古墳蘇生会)
- 唐櫃山古墳石棺保存(大阪・藤井寺市地域文化遺産活性化実行委員会)
- アンコール遺跡群西トップ遺跡における北祠堂の調査修復(奈良文化財研究所)
- 花鳥図螺鈿琵琶修復(佐賀県立博物館)
- 鷺流狂言の今~記録作成(山口鷺流狂言保存会)
- 室町古神宝中世裂の復元・製作等(滋賀・兵主神社)
- 奉納絵馬の修理(鳥取・長谷寺)
- 本門保木の川観音堂天井絵馬修復(佐賀・本門地区)
- 地蔵菩薩立像保存修理(大阪・施福寺)
- 石造物復元製作(奈良・明日香村)
- 出羽紙WORKS/2012映像記録(山形・同実行委員会)
- 柏倉九左エ門家上湯殿漆塗(山形・個人)
- 能登塩田再興碑修繕(石川・珠洲市)
被災地特別枠
- 久慈備前太鼓の備品整備
- 木造十一面観音立像修繕
- 竃神社修繕
- 平田青虎会震災復興
- 二十五菩薩像収蔵庫燻蒸消毒(以上、岩手)
- 大室南部神楽保存会再開に向けた用具整備
- 気仙沼・尾形家修復保存(以上、宮城)
- 藤崎地区所蔵仏像群修復
- 「奥州白河歌念仏踊」関連建造物「安珍堂」再建
- 相馬野馬追伝承用具整備
- 大般若経保存修理(以上、福島)